男性歯科衛生士はまだ少ない職業です。
僕自身、専門学校では男子1人、現在も女性が多い職場で働いています。
この記事では、30代男性歯科衛生士として実際に働く中で感じたメリットやデメリット、仕事で意識していることを本音でお伝えします。
男性歯科衛生士って実際どう?
ネットでは「珍しい」「力仕事が多そう」といったイメージを持たれることがあります。
実際に働いてみると、性別よりも「この人なら任せられる」と思ってもらえるかどうかが大切だと感じています。
一般企業を経験して分かった歯科衛生士の価値を、こちらの記事で僕自身の経験に基づいてまとめました。
一般企業を経験して分かった歯科衛生士という仕事の価値|一度業界を離れた僕が今思うこと一度は一般企業へ転職し、歯科衛生士業界を離れた僕が、なぜ再びこの仕事に戻ったのか。お酒の配送・倉庫事務・フォークリフトなど複数の一般企業を経験したからこそ気づいた、歯科衛生士という国家資格の本当の価値と、今の働き方のリアルを解説します。
男性歯科衛生士は確かに珍しい
歯科医院で働いていると、スタッフさんや先生から「男性歯科衛生士を初めて見ました」と言われることがあります。
確かに男性歯科衛生士はまだ少なく、珍しい存在なのだと思います。
ただ、僕自身はそこまで特別な存在だとは感じていませんでした。というのも、今の職場には男性歯科衛生士の先輩がいるからです。
同じように女性が多い環境で働いてきた先輩だったので、とても話しやすかったです。趣味のゲームも共通していて、一緒に遊ぶこともありました。
男性の先輩がいるだけで、「自分もやっていけるかもしれない」と思えた部分は大きかったように感じます。もし今、男性歯科衛生士を目指している人がいるなら、男性の先輩がいる職場を見学してみるのも良いかもしれません。
ちなみに、僕自身が専門学校に通っていた頃はクラスで男性が一人だけでした。当時は不安もありましたが、今では良い思い出です。学生時代の話については、こちらの記事で詳しくまとめています。
【体験談】男性で歯科衛生士になった理由|クラスで男1人だった僕の話男性でも歯科衛生士になれるのか、不安に感じていませんか?43人中男性1人の専門学校を卒業し、現在も現役歯科衛生士として働く僕が、学校生活・就職・将来性・活躍の場まで実体験をもとにまとめました。
患者さんは意外と性別を気にしていない
正直なところ、患者さんから「男性だから嫌です」と言われた経験はほとんどありません。
むしろ多いのは、初対面で歯科医師(先生)だと思われることです。「先生、よろしくお願いします」と声をかけられ、慌てて「歯科衛生士です」と自己紹介することも少なくありません。自己紹介をすると、「男性の歯科衛生士さん、初めて見ました」と言われることも多いです。
面白いのは、子どもの患者さんはそうした先入観がほとんどないことです。男性か女性かを気にする様子もなく、初対面でも自然に接してくれます。大人の患者さんよりも、むしろ子どもの方が性別を気にしていないのかもしれません。
歯科業界では珍しい存在かもしれませんが、患者さんからすると「しっかり口の中を見てくれる人」という認識の方が強いように感じています。
担当を重ねていくうちに、「男性だから話しやすい」のではなく、「僕だから話しやすい」と感じてくれている患者さんもいるのかもしれない、と思う瞬間があります。
一方で、女性の患者さんの中には、男性に口の中を見られることへ少し抵抗を感じる方がいるのも事実だと思います。実際にそう言われた経験はありませんが、医院によっては担当を配慮するケースもあると聞きます。そうした患者さんの気持ちも理解した上で、無理に距離を詰めようとせず、丁寧な対応を心がけることが大切だと感じています。
結局は男性か女性かよりも、丁寧な対応や技術、そして関係を重ねてきた時間の方が大切なのだと感じています。
男性歯科衛生士のメリット
力仕事を任せてもらえる
機材の移動や重い物を運ぶ場面では頼られることがあります。
患者さんとの会話のきっかけになりやすい
「男性の歯科衛生士さんは初めてです」と話しかけてもらえることもあります。
男性患者さんに安心してもらえることもある
患者さんの中には、「女性に口の中を見られるのが少し恥ずかしい」と感じる男性患者さんもいます。また、お子さんの診療に付き添うお父さんが、同性である僕に気軽に話しかけてくださることもあります。男性歯科衛生士だからこそ安心してもらえる場面があるのは、働いていて感じるメリットの一つです。
就職先に困ったことは少ない
人手不足の影響もあり、今まで就職先に困ったことはありませんでした。
学生時代の就職活動では、グッピーやファーストナビ、ハローワークなどを利用して求人を探していましたが、その中で県外の歯科医院からメッセージをいただくこともありました。
もちろん男性だからという理由だけではないと思いますが、男性歯科衛生士が少ないこともあり、興味を持っていただけた部分はあったのかもしれません。
ただ、最終的に新卒で就職したのは実習でお世話になった歯科医院でした。実習を通して職場の雰囲気や働くイメージができていたことは、当時の僕にとって大きな安心材料だったと思います。
男性歯科衛生士のデメリット
求人数はまだ多くない
医院によっては女性スタッフのみを希望する場合もあります。
最初は珍しがられることもある
患者さんやスタッフから驚かれることもありますが、慣れてしまえば特別なことではありません。
女性が多い職場ならではの距離感
無理に入りすぎず、かといって距離を置きすぎない。このバランスは大切だと感じています。
ロッカーや更衣スペースの悩み
医院によっては男性用ロッカーがなかったり、更衣スペースが十分に用意されていなかったりすることがあります。
男性スタッフを想定していない職場もあるため、その点は事前に確認しておくと安心です。求人票だけでは分からないこうした点も含めて、職場選びで気をつけたいポイントはこちらの記事でまとめています。
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ただ、僕自身は男性だからという理由で大きく困った経験はあまりありません。むしろ女性が多い環境だからこそ、先輩方によくしていただいた経験の方が多かったように思います。
なぜ男性歯科衛生士は少ないのか
男性歯科衛生士が少ない理由は様々だと思います。
やはり「歯科衛生士=女性」というイメージは今でも強いです。男性が進路を考える時に候補として挙がりにくい職業なのかもしれません。
また、専門学校も女性が多い環境なので、不安を感じる男性もいると思います。
実際、令和7年発表の調査によると、就業している歯科衛生士のうち男性が占める割合は0.4%で、依然として珍しい存在です。ただし、歯科衛生士養成校に通う男子学生数は令和7年時点で105名と、平成28年の32名からこの10年で約3.2倍に増えています。数はまだ少なくても、少しずつ選択肢として広がってきているのだと感じています。
ただ、実際に働いてみると社会は思っているほど性別を気にしていないように感じています。患者さんもスタッフも、最終的には性別より人柄や仕事ぶりを見ているのではないでしょうか。
現場で感じる信頼関係
本業の歯科医院でも副業先でも、性別よりも「任せやすい人」が信頼されていると感じます。
- スキルアップを続ける
- アポイントを意識する
- 周囲を見ながら動く
小さな積み重ねが信頼につながっていくと思っています。
また、男女のバランスが取れていることで、職場の雰囲気が和らぎ、コミュニケーションが活発になる場面もあると感じています。男性ならではの視点が加わることで、ちょっとした気づきや提案がしやすくなることもあります。信頼関係の築き方や後輩指導の考え方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
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また、ハノワで働いていた時も、男性歯科衛生士ということで声をかけていただいたことがありました。珍しいからこそ興味を持ってもらえる場面もありますが、大切なのは「珍しいから」ではなく「この人に任せて良かった」と思ってもらえることだと感じています。
ハノワで実際に働いた経験から感じたことを、こちらの記事で詳しくまとめています。
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早めの出勤を続けている理由
前職ではお酒の配送をしていたため、朝早く行動する習慣が身につきました。
今も朝はブログを書きながら朝食をとり、歯磨きを済ませる、というのが日課になっています。そうやって朝のうちにできることを片付けてから、8時40分のミーティングに対して、7時30分頃には職場に到着しています。
焦らず仕事を始めることで、結果的にミスも減り、周囲を見る余裕が生まれると感じています。
女性が多い職場で感じたこと
歯科医院は女性が多い職場です。
だからこそコミュニケーションの距離感は大切だと思っています。
- 無理に入りすぎない
- 距離を置きすぎない
- 自然体でいる
こうした感覚は専門学生時代の経験も大きかったと思います。当時のことは先ほどの記事でもまとめています。
職場の日常とちょっとした空気感
朝は院長がコーヒーを飲み、同僚はエナジードリンクを飲む。
僕はチョコラBBライトを飲んで「女子力高いね」と笑われることもあります。
こうした何気ないやり取りも、働きやすさにつながっていると感じます。
僕が目指している歯科衛生士像
患者さんだけでなく、先生やスタッフからも「この人なら任せたい」と思ってもらえる存在になりたいと思っています。
そして、その先にある「ありがとう」が今も原動力です。
僕自身、一度歯科業界を離れた経験があります。一般企業で働いたり、別の仕事を経験したりしましたが、最終的には歯科衛生士として働く道を選びました。
その時の経験については、こちらの記事でも詳しく書いています。
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よくある質問
男性歯科衛生士は現場でやっていけますか?
やっていけます。最初は珍しがられることもありますが、慣れてしまえば性別よりも「任せられる人か」が大切にされる現場だと感じています。
患者さんから男性であることを理由に断られることはありますか?
「男性だから嫌です」と言われた経験はほとんどありません。むしろ歯科医師だと勘違いされることの方が多いです。
女性が多い職場でうまくやっていくコツはありますか?
無理に距離を詰めすぎず、かといって距離を置きすぎないことを意識しています。自然体でいることが一番だと感じています。
男性歯科衛生士ならではのデメリットはありますか?
求人数がまだ多くないことや、医院によってはロッカー・更衣スペースが十分に用意されていないことがある点です。就職前に確認しておくと安心です。
男性歯科衛生士は就職で不利になりませんか?
人手不足の影響もあり、不利になった経験はありません。むしろ男性歯科衛生士が少ないからこそ、興味を持ってもらえる場面もありました。
男性歯科衛生士としてどんなことを意識していますか?
スキルアップを続けること、アポイントを意識すること、周囲を見ながら動くことです。小さな積み重ねが信頼につながると感じています。
男性歯科衛生士の需要は今後どうなりますか?
男性歯科衛生士を求める歯科医院や患者さんは一定数いると感じており、養成校に通う男子学生数も増加傾向にあります。今後、活躍の場はさらに広がっていくと考えています。
まとめ
- 男性歯科衛生士は珍しいが働きにくさは感じていない
- 性別より信頼される行動が大切
- 女性が多い職場では距離感も大切
- 小さな積み重ねが信頼につながる
- 「ありがとう」が今も仕事の原動力になっている
もし男性だからという理由だけで歯科衛生士を諦めようとしているなら、それは少しもったいないかもしれません。興味があるなら、一度チャレンジしてみる価値は十分ある職業だと思います。







