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詰め物の色が変わってきた…やり直しは必要?|歯科衛生士が解説

詰め物の色が変わってきたときにやり直しが必要かを歯科衛生士が解説するブログアイキャッチ画像。変色の目安、欠け・しみる症状、ホワイトニング歯磨き粉の注意点を紹介

鏡を見たときに、

  • 「前歯の詰め物の色が気になる…」
  • 「昔より黄色くなった気がする」
  • 「これってやり直した方がいいの?」

そんな風に思ったことはありませんか?

実は、歯の詰め物も時間の経過とともに変色や劣化が起こることがあります。

ただし、変色したからといって必ずしもやり直しが必要とは限りません。

今回は現役歯科衛生士の視点から、詰め物の変色や交換の目安についてわかりやすく解説します。

詰め物はなぜ変色するの?

詰め物が変色する原因はいくつかあります。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • ワイン
  • カレーなど色の濃い食べ物
  • タバコ

こうした飲食物や生活習慣によって、少しずつ色が付着していきます。

また、詰め物自体も年月とともに劣化していくため、新しく入れた時の色をずっと維持するのは難しい場合があります。


レジンは特に変色しやすい

歯科治療でよく使われる「レジン(樹脂)」は、保険適用で白く仕上がる便利な材料です。

しかし、レジンは水分を吸収しやすい性質があり、そこに飲食物の色素や経年劣化が重なることで変色していきます。

実際に定期検診でも、前歯のレジンの色が気になると相談される患者さんは少なくありません。

変色が目立ち始める時期には個人差がありますが、目安としては治療後3〜5年程度で周囲の歯との色の違いに気づき始め、5年以上経過すると着色やくすみがはっきり分かるようになることが多いです。CAD/CAM冠のような被せ物では、7〜8年程度で交換を検討するケースが多いとされています。もちろん個人差はあるので、あくまで目安として捉えてください。


変色したら必ずやり直しが必要?

結論から言うと、変色だけであれば必ずしもやり直しが必要とは限りません。

見た目が気になる場合は治療を検討することもありますが、機能的に問題がなければ経過観察になるケースもあります。

歯を削り直す治療にはメリットだけでなく負担もあります。

そのため、単純に「色が変わったから交換」とはならないことも多いです。

実は、詰め物の変色は歯科医院での専門的なクリーニングである程度改善できる場合もあります。着色が濃くなる前のタイミングでクリーニングを受けると、詰め物そのものへの負担も抑えやすくなります。着色の仕組みや落とし方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

気になる場合は歯科医院で相談してみましょう。

ちなみに、ホワイトニング用の歯磨き粉を詰め物に使うのはおすすめできません。研磨剤によって表面に細かい傷がつき、そこに色素が入り込みやすくなるため、一時的に白く見えても、かえって今後着色しやすくなってしまうことがあります。詰め物がある部分には、通常の歯磨き粉を使う方が無難です。


やり直しを考えた方が良いサイン

次のような症状がある場合は、一度歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。

  • 詰め物が欠けた
  • 詰め物が外れた
  • 段差ができている
  • しみることがある
  • フロスが引っかかる

こうした症状は、詰め物の劣化や虫歯が関係している場合があります。

特に詰め物の境目から虫歯になる「二次う蝕」は、詰め物のやり直しが必要になる理由として最も多いとされています。詰め物が取れてしまった場合の対処法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。


最近は白い詰め物や被せ物を選ぶ人が増えている

以前は銀歯を選ぶ方が多くいましたが、最近は白い詰め物や被せ物を希望される患者さんが増えています。

保険適用のCAD/CAM冠などを選択できるケースも増え、見た目を重視する方にとって選択肢が広がっています。

ただし、それぞれの材料にはメリット・デメリットがあります。

見た目だけでなく、噛み合わせや歯の状態も含めて相談することが大切です。


まとめ

詰め物は年月とともに変色することがあります。

特にレジンは変色しやすい材料ですが、変色したからといって必ずやり直しが必要とは限りません。

一方で、欠けたり外れたり、しみる症状がある場合は注意が必要です。

気になる詰め物がある場合は自己判断せず、定期検診の際に歯科医院で相談してみましょう。

早めに確認することで、大きなトラブルを防げることもあります。


参考・引用