「夜中に喉が痛くて目が覚めた…」
朝起きた時にカラカラ、ヒリヒリする喉の痛み。経験がある方も多いのではないでしょうか。
実は、この症状の多くは「乾燥」と「口呼吸」が関係しています。この記事では、現役歯科衛生士の僕が、夜中の喉の痛みへの応急処置と、自宅でできる対策をわかりやすく解説します。
なぜ夜中に喉が痛くなるの?
就寝中は、意識して口を閉じることができません。口呼吸になっていると、長時間口を開けたままの状態が続き、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。
また、就寝中はコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われるほど、体は水分を消費しています。意識して水分補給をしていないと、気づかないうちに体全体が乾燥しやすい状態になっています。
加えて、部屋の空気自体が乾燥していると、喉の乾燥に拍車がかかります。エアコンをつけたまま寝ると、この状態になりやすいので注意が必要です。
口呼吸チェックリスト
次の項目に一つでも当てはまる場合、口呼吸になっている可能性があります。
- 朝起きたとき、口の中がカラカラに乾いている
- 起床時に喉の痛みや口臭が気になる
- 枕によだれの跡がついている
- いびきをかいていると指摘されたことがある
- 唇が乾燥しやすい
口呼吸は喉だけでなく、お口の中全体の環境にも影響します。唾液には汚れを洗い流す自浄作用がありますが、口呼吸で口の中が乾燥すると、この働きが弱まり、むし歯・歯周病・口臭のリスクが高まることが歯科の現場でも指摘されています。
今すぐできる応急処置
① 水分補給をする
コップ一杯の水をゆっくり飲むことで、喉の乾燥を和らげられます。冷たすぎる水は刺激になることがあるため、常温か白湯がおすすめです。
② うがいをする
ぬるま湯でやさしくうがいをすると、喉に付着した菌を洗い流し、粘膜を潤すことができます。喉の保湿効果があるうがい薬を活用するのもおすすめです。
③ のど飴・トローチをなめる
唾液の分泌を促し、喉の潤いを保つ助けになります。
④ マスクをつけて寝る
自分の息がマスク内にこもることで、口や喉周りの湿度が保たれます。内側を軽く湿らせたガーゼマスクも効果的です。
寝る前・寝室でできる対策
- 加湿器を使う(過度な加湿はカビの原因になるため適度に)
- 寝る前にコップ一杯の水を飲む
- 寝酒を控える(アルコールは脱水を招きやすい)
- 横向きで寝るなど、口が開きにくい姿勢を意識する
こんな時はNG
- 加湿しすぎる(過度な湿度はカビ・ダニの温床になる)
- 就寝前の飲酒(脱水を招き、かえって喉が渇きやすくなる)
受診した方がいいケース
喉の乾燥・痛みが2週間以上続く場合や、声がれを伴う場合は、耳鼻咽喉科や内科の受診をおすすめします。
また、激しいいびきを繰り返し、呼吸が止まるような症状がある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。日中の強い眠気や頭痛を伴う場合は、一度医療機関に相談してみましょう。
喉の乾燥だけでなく、夜になると歯の痛みが強くなることもあります。夜間の歯の痛みへの対処法については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
歯科衛生士の視点:口呼吸とお口の健康
現場で患者さんを見ていて感じるのは、口呼吸の癖がある方は、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高い傾向があるということです。喉の痛みという症状の裏に、こうしたお口の健康リスクが隠れていることもあります。
「朝起きるといつも口がカラカラ」という方は、喉のケアだけでなく、口呼吸の習慣自体を見直すきっかけにしてみてください。
まとめ
夜中の喉の痛みは、多くの場合、乾燥や口呼吸が原因です。水分補給・うがい・マスクなどの応急処置と、加湿や水分補給といった日頃の対策を組み合わせることで、症状は軽減できることが多いです。
ただし、症状が長引く場合や、いびき・呼吸停止を伴う場合は、我慢せず医療機関を受診しましょう。


