歯科衛生士として働いていると、
「転職した方がいいのかな」
「今の職場は自分に合っているのかな」
そんなことを考える時期があると思います。
結論から言うと、職場選びで本当に大切なのは人間関係だけではありません。通勤時間や働き方、生活とのバランスまで含めて考えることが、後悔しない選択につながります。
僕自身も過去に転職を経験し、一度歯科業界を離れたことがあります。当時は人間関係に悩んでいると思っていました。しかし今振り返ると、本当の原因はそれだけではありませんでした。この記事では、転職や一般企業での勤務を経験した僕が、職場選びで本当に大切だと思うことをお話しします。
当時は人間関係に悩んでいると思っていた
僕が転職を考え始めた頃、一番の悩みは人間関係だと思っていました。
ただ、その職場が悪かったわけではありません。院長先生もスタッフの皆さんも一生懸命働いていましたし、今振り返っても悪い職場だったとは思っていません。ただ、自分には少し合わなかったのだと思います。
当時の職場は比較的体育会系の雰囲気があり、スタッフも明るく活発な方が多い環境でした。もちろん、そのような職場が合う人もたくさんいると思います。しかし僕自身は少しマイペースな性格だったため、徐々に居心地の悪さを感じるようになりました。
今振り返ると人間関係だけが原因ではなかった
しかし今振り返ると、転職を考えた理由は人間関係だけではありませんでした。
当時は車で通勤していましたが、朝の通勤ラッシュでは片道1時間半近くかかることもありました。さらに勤務体制の変更もあり、帰宅時間も以前より遅くなりました。仕事が終われば疲れ切ってしまい、自分の時間を確保することも難しくなっていました。
人間関係に悩んでいたことも事実ですが、実際には通勤や働き方の負担も大きかったのだと思います。もちろん給料について考えることもありました。ただ今振り返ると、当時の僕は給料そのものよりも、働き方や生活とのバランスに悩んでいたように思います。
今思えば、「職場が嫌だった」のではなく、「今の生活に疲れていた」のかもしれません。
実際、日本歯科衛生士会の調査でも、歯科衛生士の離職理由は一つに偏らず分散しています。
| 離職理由 | 割合 |
|---|---|
| 出産・育児 | 16.7% |
| 経営者との人間関係 | 15.6% |
| 自分の健康 | 14.4% |
| 家庭の事情 | 13.0% |
| 給与・待遇の面 | 12.9% |
人間関係は大きな要因の一つですが、それだけで語れるものではないのだと、このデータからも感じます。
同じ通勤時間でも感じ方はまったく違う
面白いことに、現在の職場も決して近いわけではありません。朝の混雑時には1時間ほどかかることもあります。それでも以前ほど通勤が苦にならないのです。
以前は朝起きるだけで憂鬱でした。車の中でもため息ばかりついていた記憶があります。しかし今は通勤時間にブログのネタを考えたり、今後やりたいことを整理したりしています。こうして記事を書いているのも、その通勤時間に思いついた内容がきっかけになることがあります。
同じような通勤時間でも、仕事への気持ちや働く環境によって感じ方は大きく変わるのだと実感しています。
一般企業を経験して分かったこと
その後、僕は歯科衛生士を辞めて一般企業へ転職しました。職業訓練を受講し、その後は酒類配送の仕事にも就きました。一般企業を経験したことで、歯科衛生士という仕事の良さも改めて感じました。詳しくはこちらの記事で紹介しています。
どの職場にも良い部分と大変な部分があります。完璧な職場は存在しないということも学びました。
今なら働きながら職場を知る方法もある
僕が若い頃は、見学や面接だけで職場を選ぶしかありませんでした。しかし今はハノワのようなサービスがあります。実際に働いてから応募を考えられるため、職場とのミスマッチを減らしやすくなりました。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
職場選びで本当に大切だと思うこと
僕自身の経験から感じるのは、人間関係だけで職場を判断しない方が良いということです。もちろん人間関係は大切です。しかし、次のような要素も同じくらい重要だと思います。
- 通勤時間
- 勤務時間
- 休日
- 働き方
- 院長との相性
- 自分の価値観との相性
僕の場合、人間関係だけではなく働き方全体が自分に合っていなかったのだと、今になって感じています。
また、もし転職を考えているのであれば、求人票だけで判断しないことも大切だと思います。実際に働いてみないと分からないことはたくさんあります。だからこそ見学をしたり、可能であればスポット勤務などを活用したりしながら、自分に合う職場かどうかを見極めてほしいと思います。実際に僕が利用したサービスや仕事探しの方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 歯科衛生士の転職理由で一番多いのは人間関係ですか?
A. 日本歯科衛生士会の調査では、出産・育児16.7%、経営者との人間関係15.6%、自分の健康14.4%など理由は分散しています。人間関係は大きな要因の一つですが、唯一の理由とは限りません。
Q. 転職理由が自分でもはっきり分からない場合はどうすればいい?
A. 人間関係・働き方・通勤・生活リズムなど、要素を分けて一つずつ振り返ってみるのがおすすめです。僕自身、当時は人間関係だと思っていましたが、実際には通勤や働き方の負担も大きな原因でした。
Q. 通勤時間はどれくらいまでなら許容範囲ですか?
A. 時間の長さそのものより、働き方や気持ちの余裕によって感じ方が変わります。僕の場合、以前と同程度の通勤時間でも、今の職場ではまったく苦になっていません。
Q. 一般企業を経験してから歯科衛生士に戻るのは珍しいですか?
A. 珍しくありません。僕自身も一般企業を経験したことで、歯科衛生士という資格の価値を改めて実感しました。
Q. 求人票だけで職場を判断してもいいですか?
A. おすすめしません。給与や休日などの条件は分かっても、雰囲気や相性までは分からないためです。見学やスポット勤務サービスなどを活用して確認するのがおすすめです。
Q. 転職を考えたら、まず何から始めればいいですか?
A. まずは「本当の原因は何か」を人間関係・通勤・働き方など要素ごとに整理することから始めるのがおすすめです。そのうえで求人サイトなどを使って情報収集していくとよいでしょう。
まとめ
転職を考えていた当時の僕は、人間関係だけが原因だと思っていました。しかし実際には、通勤や働き方、生活リズムなど様々な要素が重なっていました。
もし今、転職を考えているなら、一度立ち止まって本当の原因を考えてみてください。人間関係なのか。働き方なのか。通勤なのか。それとも別の理由なのか。
職場選びは給料や人間関係だけで決まるものではありません。自分に合った働き方ができる環境を見つけることが、長く歯科衛生士を続けるために一番大切だと僕は思います。





